現代が抱えるさまざまな問題を背景に、家族の崩壊と再生を描く。コンピューターソフト会社に勤務する恭一郎（三浦友和）は、仕事に追われる一方で、息子の恭介（細山田隆人）の家庭内暴力に苦しんでいた。妻の雪子（手塚理美）は、恭介が通う中学校を訪ねて担任教師と面談するが、教師の話は恭介の暴力に対して何のアドバイスにもならない。「企業社会の苛酷さに、家庭内暴力や少年犯罪、家族崩壊がからんで報道性の強いドラマになった。現代社会の構造そのものを問う脚本・演出の意欲的取り組みを評価したい。
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